Ni_bansenji

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語るタイプのオタクがおくるちゃんぽん感想文

Cinema

もう二度と戻らぬ日がいつまでも

映画館では口を開けていることが多い。小説や漫画を読んでいるときやドラマを見ているときはひそかに舌を噛んでいる。口を開けていると泣けないらしい。涙腺ゆるゆる人間からすると、口を開け続けるのはしんどいので、舌を挟むようにすると楽に止められるの…

マイクを譲るあなたへ

2月はあまりにも逃げ足が早い。去る3月も気がつけば目の前にいる。 3月7日でテアトル新宿での「21世紀の女の子」は最終上映を迎えるらしい。あまりにも早すぎる。その日を迎えるまでにできるだけ多くの人をはっとさせて欲しいとと願うばかりだ。 なんて書いた…

幸せになりたいっすね

私は未だに田中守ではない。 このセリフの意図はなんだ。 映画『愛がなんだ』を観てきた。信じられないことにゴールデンウィーク中でも上映は1日1回のみ。しかも、19時スタート。どんな方々が集まるのかと思いきや、完売でした。やっぱりジワジワきてるんだ…

青春の残り香 『ここは退屈、迎えに来て』

別れる男に、花の名前を一つは教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます。 川端康成『化粧の天使達』より 有川浩の『植物図鑑』を読んでから、いつかは読もうと考えているが、その目標は未だ達成出来ていない。そんな本から一節。 筆者は植物に疎い。未だに金…

青春の残り香

10代のうちに手に入らなかったものを人は一生追い求めると聞いた覚えがある。若いうちに手に入ってしまったものを一生追い求めるのもまた道理だろう。それなら、人生のおよそ10分の1に満たない青春に私はどれだけ苦しめられるのだろうか。 本稿と、その続編…

3つの雨上がりとRECの行方

本稿はネタバレを含む。 さて、昨日は映画『恋は雨上がりのように』の公開初日であった。筆者は、公開初日に横浜ワールドポーターズで本作を鑑賞した。言わずもがな原作で2人が映画デートする場である。筆者は、映画化されるものの殆どに対して「原作が一番…

きみと歌いたい曲がある〜『parks』と続く日々〜

あなたはオープンリールを知っているだろうか。簡単に言えばレトロな音楽プレーヤーである。それでは井の頭公園は?橋本愛は?染谷将太は?永野芽郁は? さて、今回語りたいのは映画『parks』についてである。本作は井の頭公園100周年を記念して作成された公…